河童のクゥと夏休み

息子とプライムビデオで夏休みっぽい映画を見たいねと話し、少し前に観ました。

 

「河童のクゥと夏休み」

 

 

少年と河童の一夏の友情を描く感動ストーリー、、を予想して見始めたら見事に裏切られ、

 

きょうだいの絶妙な距離感、人間の残酷さや傲慢さ、犬の忠誠心や妖怪のピュアさに

 

心の中をぐちゃぐちゃにされてみ終わった頃には放心状態でした。

 

主人公の妹のリアルな感じ、飼い犬の切ない過去など・・色々素晴らしい点はあるのですが

 

主人公と河童のクゥのお別れのシーンが特に良かったです。

 

良くある漫画やドラマみたいに、涙を流して手を振りながら「さよなら〜!」とかではなく

 

「淡々と、事務的に」別れが進んでいくのが、

 

ああ〜そうだよなあ、現実の別れって、淡々としてるんだよ〜。と妙に共感してしまいました。

 

おおげさな「間」や「溜め」が乱用されるアニメが多い中で、

 

非常に淡々とした非日常が描かれた作品で、すごく印象に残りました。

 

レビューの中には残酷、トラウマ、という言葉が多かったのですが、小学3年生の息子は

 

怖がらず特に怯えたりもせず最後まで観ていました。

 

2007年公開の映画のようですが、もっと話題になってほしいなあ。

 

ジブリや細田さん以外のアニメ映画も金曜ロードショーで色々やって欲しいです。